脳味噌を持ち歩く感覚

滅茶苦茶ですが。


TRONの良さでもあり怖さでもあるところなんです。
実身/仮身 というのは。
実際に使ったことないし何バカなこと言ってるんだ、って感じですが。
まさに「脳味噌+」。
補助脳というか(ナデシコのIFSみたいですね)思考を纏めるというか、BTRONのシステム自体が脳味噌のような構造をしていることは認めます。
だから何でもできるというか、思考を纏めるという作業特に文章を書くということに関して鬼のような実用性を持っていることも認めます。


ただ、その性質故にどうしても常時持ち歩く必要があるというのも確か。
加えて、ぶっちゃけまともに*1使えないという大爆弾も抱えています。


これはBTRONというシステムがWWWの普及以前に作られたもの、というのも起因しているのですが。
(さらにすさまじいほどの対応ハードウエアの少なさ!)
あまりにハイパーテキストの標準となったHTMLや、Webサーバなどのインフラとの乖離。
(CTRON/MTRONなどで将来的にWWWのようなものを作ろうとはしていたとは思いますが)
さらには事実上の標準となったデータを扱えない不便さ。


Mac OS X+Virtual PC+超漢字 だとある程度大丈夫だとは思うんですけどね。
(それにしたってまるでコンドームのような(あらお下品)、気持ち悪い壁があるのは確かですが。だって三段シートの壁なんですよ。Mac OS X上のVirtual PC上の超漢字。)
たとえばデータのやりとりだってローカルのFTPサーバに接続するという大変回りくどい方法ですが一番スマートな方法でやりとりをすることが出来るので。


BTRONの持つジレンマとして「BTRONだけじゃ何も出来ない」けど「BTRONで全部やりたい」っていうこと。
うわーすげぇ不条理。
例えば超漢字ではMP3を再生することができません。でも超漢字でMP3が扱えたら素敵ですよね。
超漢字だとさくっとデジカメの画像を取り込めません。でも超漢字上で写真、やりとりしたいですよね。
マルチメディアとの不親和をなんとかできたらなぁと思うんですけど。
(でも結構、なんとかできないんだよねぇ…。)
僕にはできないんでBTRON上でスマートにiTunesのようなものを開発する猛者はいないでしょうか。


意外と「何かのホストOS+PC/ATエミュレータでのゲストOS」というかたちで超漢字を使ってる人って多いんじゃないかなぁー。*2
いや、すげぇてきとーなんですけど。
「パーソナル・コンピュータで全部やる」という思想だったはずのBTRONが「全部出来ない」という事態。


WWWとの不親和についてはもうどうしようもないと思います。
でも、ローカルとネットワークをあまり意識しないというシステム、BTRONならできると思うんだ。
僕がBTRONに惚れてきたというのはやっぱりその恐ろしいほどDynabook*3なところです。


さてと。
もう一つ、だけれど。
先に書いたのに後になっちゃいましたね。
でかくて重たいんですよパーソナル・コンピュータは。
でも大画面じゃないとBTRONは辛いしなぁ…。


超漢字買ったらいっぱいダメ出ししてやるぞ。グフフ。

*1:まともにという言い方には語弊があるかもしれないですが、具体的にはPC/AT上で超漢字単体で起動するのは辛いんじゃね?って話です。

*2:超漢字の利点であるところの鬼のような軽さがメリットとなってますね。

*3:アラン・ケイの。勿論、分かるとは思うけれども