W-ZERO3へのダメ出し、これからのITRON

やっと日本でも本当の意味でのスマートフォンが出た、という意義は認めます。
本当の意味というのは前述の通り。既存の携帯電話との融合を計らない限り生き残れないよ、ということです。


その点、キャリアがWILLCOMというのはある意味「やられた!」って感じです。
確かに携帯電話型の端末で初めてフルブラウザを搭載するなど、伏線はあったのですが。
ただの「電話」としてまともに使える(簡単に発着信できる)というのは大変大きい。


ただしタイトル通りダメダメな点はいっぱいあります。
まずカメラ。何故シャープは携帯電話向けカメラの技術を持っているのにも関わらず133万画素CMOSなんて妥協の産物を採用したのか?
「携帯電話」よりも低性能じゃ触手が動かないです。
(自分が持っている携帯電話、それも約1年前発売のauW21SAよりも低性能ってどういう事ですか。)
加えてキーボードが…。
大変個人的な理由なのですが仮名入力ができないとキーボードとは認めません。
いわゆる「HP200LX打ち」のキーボードなのはサイズの都合上、仕方がないのですが。


触ってみたいなと思わせる端末ではあるけれども…。
シャープはさりげなくWindows CE上での開発ノウハウはふんだんにあるので、結構良い出来だとは思うのですが。
「携帯電話」+「PDA」=スマートフォン じゃないことはよく分かっています。
でもスマートフォンには携帯電話の契約を捨ててまで単一契約を結ばせたいという魅力がないとなぁ。
しかし、何よりも日本でスマートフォンが生まれた、ということに驚きを隠せません。


えーっと。
いちおう「BTRON Blog」なんて言っているのでITRONについても触れます。
ITRON仕様のOSは数多くても基本中の基本部分にITRONを遣っているというだけじゃないですか、今の携帯電話は。
それじゃいけないと思うんですね。
確実にシェア喰われます。
実際にSymbian OSであるとか、Linuxであるとか、ついにWindows Mobile搭載の携帯電話が出た以上。
ただし近年の携帯電話のOS開発に対する負担からある程度、ITRON搭載機でもソフトウエアの統一化は計られていますが。(例:NECパナソニック、カシオと日立)
携帯電話ってのも面白くって、まるで昔のMacintoshのように見事にハードウエアとソフトウエアが融合してますからねー。
(個人的には三洋機の『痒いところに手が届く』感じが好きで、今後も三洋の携帯電話を遣っていきたいと思っています)
「携帯電話」で共通のTRON仕様を開発するメリット…あるのかなぁ。ITRONを捨てると公言したり、実際に捨てたメーカーが多数ある以上は。
僕はTRONプロジェクトに関わっていないので分からないのですが(当然だー)各携帯電話メーカーはどう思っているのでしょう。


しかしまぁぶっちゃけると携帯電話のITRONってのはRTOSの選択肢が無かったから採用されただけの話であって。
ソースコードを見たことはないですがきっと間違いなくスパゲティです。
(そうでなきゃ、僕のW21SAのあの不具合続出は何なんだ)
えっと、何が言いたいかっていうと、PDA(スマートフォン)向けのTRON仕様作ってもいいんじゃね?ってことです。
偉そうですね。はい。ダメですね。クソですね。あ、なんかもう本家ブログみたいな文体になってやがる。
かつてのTiPOみたいなんじゃなくて*1、もっと今の携帯電話っぽいインタフェースで。

*1:TiPOの先進性は認めますが新しすぎたと思います