俺が好きなのはAppleじゃない、Macintoshだ。
結局、こっちにもMacカテゴリ作っちゃった。
アップル、「Intel Mac」にセキュリティチップ搭載
というニュースを読んだ。
セキュリティチップの搭載の是非というのは置いておいて、つまり「Apple謹製のPC/AT互換機にしかMac OS Xはインストール出来ない」ということが問題なのだ。
まずはハードウエアとしての「Macintosh」(New World機)の、PC/ATに対する優位性について。
懐かしのCHRPの遺産を引き継いだ現在のPowerPCを搭載したMacintoshは実は非常にマルチブートがしやすい。
基本的にひとつのOSを動かすことしか前提になっていないPC/AT互換機とは大違い。
かつてのPC-9800と同じく、パーテイションさえしっかり切ればBIOSレベルでマルチブートをサポートしています。
加えて外付けFireWire接続のHDDだろうがターゲットディスクモードの他のマシンのHDDだろうが、基本的にどんなドライブからもOSを立ち上げることができる。
PC/AT互換機で同じ事(外付けHDDからのOS起動)をしようとすると別売りのブートローダが要ります。
あとは例えば「C」押しっぱなし起動で光学ドライブから起動できたり。
New Worldに移行した時点でPC/ATよりも非常に優れたシステムとなったのです。
それを捨ててまでAppleは「Macintosh」のプラットフォームをPC/ATに移行することを決めた。
「PowerPCでしかMac OS Xが動かない」「PC/ATよりも設計思想が新しい」この二つがハードウエアとしてのNew World Macintoshを選ぶ理由となっていました。
少なくとも自分は。
そして独自のハードウエアこそが「Appleらしさ、Macintoshらしさ」だと思っていたのに。
私は上記の理由が無ければ、ハードウエアとしての「Macintosh」に魅力は感じません。
別に今のAppleのデザインなんかこれっぽっちも気に入ってないです。
むしろiBookよりThinkPadの方が格好良いと思う。
「Macユーザはデザインにうるさい」大嘘です。かつてのMacintosh互換機は何だったんですか?
ガワに林檎印がついているだけの中身はPC/AT。
「Apple製のPC/AT」でしかMac OS Xは動かない。
だから「Apple製のPC/AT」はMacintoshか?
単純にハードウエアという点だとMacintoshよりも魅力的なPC/AT互換機はいっぱいあります。
特に自分はサブノート・フェチなので。
昔からLibrettoとかに悶え死んでいました。
(価格的なこと、Mac OS Xが動かないことで購入には至らなかったけれども)
どうせハードウエアの中身が一緒ならそれらのマシンでMac OS Xを動かせたら、Mac OS Xを愛する者としてはこの上無い幸せなのですが。
なんかね。
Mac OS Xを捨てて他のBSD系OS+GNOME でも良いような気がしてきた…。
もっとも、Mac OS Xの安楽さ(Unixを感じさせない、Finderなどを含めたGUIの優れた操作性)は魅力的なんだけどねぇ。
俺はMacintosh信者だけれどもApple信者じゃありません。*1林檎印が着いてればなんでもマンセーする人間とは違うんです。現にiPodでなくRio Karmaを買いましたし。(この選択は間違いだったけど…。)
Appleは真にユーザが幸せになれる道とは?と考えて欲しい。
やはり非公式にでもApple製以外でのPC/AT互換機での動作も許した方が良いんじゃないだろうか。サポートする必要はなくて、Hackerたちがドライバを書く、そんな環境でいいと思いますがね。
何より売れる。すごくニッチだけどWindows以外のPC/AT互換機用OSというマーケットはある。
ことに非常にOSとしての出来が良いMac OS Xともなれば。